[エネルギー博士とマルちゃんのお話]
  ふたりの会話を通してエネルギーについてもう一度考えてみてください。
 
<博士>最近原油価格のニュースを良く耳にするようになったよね?どう思う?
<マルちゃん>さぁ、良く分からない。
<博士>それじゃ、日本の原油は99%を輸入に頼っているのを知っているかな?
<マルちゃん>それはなんとなく・・・
<博士>うん。遠くサウジアラビアとか中近東から運んできてるんだよね。ところで石油は無限だと思う?
<マルちゃん>無限だとは思わないけど、まだまだあるんでしょ?テレビとかでもそう言ってるよ。
<博士>そうだね。確かに埋蔵量はまだまだ沢山あるけど、それがとっても深い所にあったり、海の底とか採り難い場所だったらどうかな?それを採り出すのにエネルギー、つまり石油を使ってる って考えた事ある?
<マルちゃん>ない。。。
<博士>実は油田は最初の内は自噴といって外から力を加えなくてもすごい勢いで噴き出して来るんだ。見たらきっとびっくりするよ。でもその内、自噴しなくなって 外から力を加えなくては出てこなくなるんだ。水を加えたり、圧力を加えたりね。
<マルちゃん>ふ〜ん。考えてみればそうだけど、想像したこともなかった。だって遠い遠い国の話だもの。
<博士>そうそう、遠い国の話なんだ。だけど日本はその遠い国から石油を買っているんだよ。だから運んで来るのにもエネルギー (石油)がかかるし。さっき言ったように採り出すのにもエネルギー(石油)がかかる んだ。
もし、1のエネルギーを採り出すのに1以上のエネルギーを使ったらどう思う?

<マルちゃん>意味ないじゃん。
<博士>そうだね。そういうのをエネルギーの質って呼ぶんだよ。沢山のエネルギーを掛けたものを質の悪いエネルギーと言うんだよ。 「もったいない学会」ではそのエネルギーの質(EPRで表す)に注目して、石油は有限だよ。って言い続けているんだ。分かったかな?
<マルちゃん>うん。でも後どのくらいあるの?なんかとっても心配になってきた。。。
<博士>ある人は2010年までには生産のピーク(石油ピーク)を迎え、後は減少して行くと言っているね。特に これからは中国やインドなどアジアの多くの国が沢山エネルギーを使い出す事が予想されるから、今のままでは 生産量は減ってしまうのに、使う量は急激に増える事になってしまうんだ。2050年には石油はほとんど採れなくなってしまう。とも言われているよ。
<マルちゃん>え〜私まだ生きているよ。それに今おじいさんやおばあさんでも子供とか孫とか、自分の大切な人達が大変な事になってしまうと思ったらとても心配だね。どうしよう。。
<博士>今、日本はとても便利になったと言われているけれど、とても無駄使いをしているんだ。一部の人達はそれに気が付いて、買い物袋を持って行ったりしているよね。トイレに行って 手を拭くのにペーパータオルの代わりにハンカチを使ったり、ちょっと汚れを拭くのにウェットティッシュの代わりに雑巾を使うことはそんなに不便かな?
<マルちゃん>だってイチイチめんどくさいよ。
<博士>慣れてしまっているから「めんどくさい」って思うかも知れないけど、実際やってみたらそうでもないんじゃないかな。意外と身近な事で無駄使いを減ら せるんだよ。 百円ショップとか、物が安くなったから、使い捨ての習慣がついているけど、実は物には想像以上のエネルギーが使われているんだよ。運搬にもエネルギーを使っているし ね。 でもそれは、石油が安かったから成り立っていたんだ。石油が高くなってしまったらどうなってしまうんだろうね。
<マルちゃん>安いものが無くなるね。
<博士>そうだね、いずれ、使い捨ての時代は終わるよね。 それを少し早めに始めるだけの事だよ。石油には限りがあって、今のところそれに取って代わるエネルギーは見つかっていない。だから普段からムダをしない生活を一人一人が意識して 送る事が一番大切だよ。何かをしていて「もったいない」って思うことがあるでしょう。それは日本人独特の感性なんだ。その気持ちを大切にしていこうね。それとムダ使いをしないのと、 生活の質を落とすのとは意味が違うんだよ。

<マルちゃん>どういうこと?
<博士>日本人は物をムダにすることに慣れてしまった、と言うのかな。必要の無い物を使い過ぎているんだよ。 その必要の無いものを使うのをやめるだけだから、生活の質を落とすことにはならないんだ。ちょっと勘違いしてる人が多いけどね。
<マルちゃん>確かに・・・じゃぁ、これからは「もったいない」って思ったら、本当に必要なのかもう一度考えるようにしようっと !!

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